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by mack-inomata
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ルパン三世 東方見聞録 〜アナザーページ〜

昨日の金曜ロードSHOWで放送された、ルパン三世最新作。




ルパン三世 東方見聞録 アナザーページ



最近になって、ルパン三世の初期の作品を見直しているのですが、

TVで特番化された頃から、この作品の路線が随分と変わった

ことが分かります。



これは、この作品がもつ大きな特徴だと思うのですが、70年代に

テレビアニメが放送され、次第に人気を獲得して、劇場映画化を

果たす。その後、劇場映画の大成功によって、作品としての不動の

地位を確立し、その後特番が製作され続けて本日に至る。という

経緯なわけですけれども、成功と人気がこれほどまでに本質を

すり替えてしまうのかと感じました。



映画でもテレビ番組でも、このような特番でも、これから製作

しようという時には、企画が会議にかけられてGOサインが出て、

それから実際に製作される訳ですから、企画会議の段階でどの

ような作品が出来るのか、イメージは出来上がっている訳ですね。



そういった裏側のプロセスを経て、出来上がった本作というのは、

当初の人気を博した新ルパンシリーズのテレビ放送を伝統的な

モチーフとして大切にしながら、新しい声優さんやミュージ

シャンを起用するなど、現代的な要素を盛り込んで作られている

わけですが、これは当ったのか、外れたのか。



歴史が長いシリーズものというのは、どうしてもマンネリズムと

折り合いをつける工夫が求められるものですけれども、観客の

期待に応える歌舞伎的要素と、観客の期待を良い意味で裏切る

革新的価値とのバランスが基礎的条件として必要でしょう。



この作品に成功と人気をもたらしたのは、007をモチーフとした

ハードボイルドのクールなキャラクター設定と脚本であり、この

基本路線からあえて脱線する、主役の三枚目的な破天荒の声と

アニメならではの動きであることは、新ルパンシリーズを見直せば

すぐ分かることです。



すなわち、守るべき歌舞伎的要素は、形式知的に容易に気がつく

キメのアクション表現ではなく、ハードボイルドのクール脚本で

あって、攻めるべき革新的価値は、新しい第三世界のロケーション

や、セリフ、過去を超克するアクション表現でしょう。



そういう意味で、アニメや放送業界の常識や、手馴れた表現を

超える努力が、偉大なる人気シリーズには常に求められるという

ことだろうと思います。



これからも、ルパン三世シリーズは製作され続けるだろうと思い

ますが、ルパン三世というブランドを拡散させる方向ではなく、

強化する方向でのリニューアルが製作者に求められる努力なの

だろうと思います。



これからも楽しい作品を楽しみにしています。





感謝!



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by mack-inomata | 2012-11-03 14:28 | 映画(CINEMA)