映画好きな株式公開/上場(IPO)を目指す会社の経営戦略、マーケティング、M&Aを応援するCSR経営コンサルタントのプライベート(非公式)ブログです。


by mack-inomata
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SKYFALL

待ちに待ちました007シリーズ 50周年 シリーズ第23作

です。



skyfall.jpg



待ちに待ったというのは、ふたつ意味があって、本年初頭から

本作のティーザーキャンペーンが打たれて、公開を心待ちに

していたことと、恐らくは本作を多少なりとも意識してか、

今年はスパイ映画が豊作の当たり年で、数多く発表されたスパ

イ映画類のオオトリがついに登場したということがありました。



いやなに、じつは本作は製作会社のMGMにとっても待ちに

待った作品に違いなく、経営危機で会社存続の崖っぷちに立た

されている会社にとっても、何としても成功させなくてはいけ

ない真打ちのはずだったからです。



それは、UKでは10月に公開されたものの、米国では翌月に、

さらに極東の島国では鑑賞券が大バーゲンになるファースト

デイの土曜日に引き延ばされたことも多少なりとも関係ある

でしょう。



それが証拠に、六本木ヒルズでは公開初日に7スクリーン(!)で

上映。チケットのネット販売が始まった数日前には、深夜帯を

のぞくすべての時間帯で、最前列の数席を残し全スクリーンが

完売という、前代未聞の公開初日が迎えられました。



そのおかげでシネコン系公開ランキングでは堂々1位で登場。

50年のアニヴァーサリーイヤーに華を添えることに成功した

のです。



さて、その本作の内容ですが、007映画としてはひとまず成功

と言っていいのではないでしょうか。



一般論としては、いわゆるシリーズもの作品の、さらにアニヴァー

サリー作品を制作する場合、とかく過去の成功パターンのリヴァ

イヴァル要素が数多く盛り込まれ、MOREを求める観客の期待

に応えられないケースが多いのですが、本作は未来を向いた攻め

と過去に敬意を表した守りとのバランスにおいて、高いレベルで

良くできています。



また、本年公開された数多くのスパイ映画のうちの1つとして

みると、本作に挑んできた数々のチャレンジャー映画を拝し、

いわば王道ともいえるテクスチャを積み上げ、「らしい映画」と

なっています。



つまり、荒唐無稽な設定は「ゴースト・プロトコル」にくれてやり、

スパイの本質を要求するインテリジェンスは「ティンカー・ソル

ジャー・テイラー・スパイ」に謙譲し、過去に捉われない新鮮さ

は「アルゴ」にプレゼントして、それでもなお007の新作と

してだけ新しさに挑戦して成功している。



それは、この映画の土壌として歴史と伝統の英国の話という、

洗っても簡単には落とせないほどの染み付いた「匂い」がある

からでしょう。



その慣れ親しんだ匂いを嗅ぎながらスクリーンに向かうから、

いつも新鮮なジェームズ・ボンドを楽しむことができるのです。



それは、予算削減でエキゾチックな南の島で撮影しなくても、

庭ともいえるグレートブリテン島で新しいアクションを行なえば、

それは立派な007として成立しうることを証明してみせました。



もちろん、これからもジェームズ・ボンドは戻ってくるでしょう。



MI6が存続するかどうかは英国議会で決まるのではなく、MGM

のゴーイング・コンサーンで決まるのです。



その決め手は、革新を上手く取り込むことと、すでに合意できて

いるでしょう。





感謝!



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by mack-inomata | 2012-12-18 13:23 | 映画(CINEMA)