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by mack-inomata
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<   2014年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

追悼 高倉健さん

日本を代表する映画俳優の高倉健さんがお亡くなりになったと

報ぜられました。享年83才だったそうです。



600390.jpg



私の世代からすると、一世を風靡したという網走番外地に代表される

仁侠映画はすでに伝説なっていて、寡黙で忍耐を表現する男という

イメージが強いですが、例えば「駅 -station-」でのケンカシーン

などでは、当時の面影が意図的にか描かれており、世の不条理の

なか生きる人間を表現していた、という方が適切ではないかと

感じていました。



そういうわけですから、私が観た高倉健さんの出演作というのは、

どうしても数限られてしまいますが、名作といえば「幸福の黄色い

ハンカチ」です。





幸福の黄色いハンカチ



本作は大人になってから観たものですが、私のような青二才にも

高倉健さんの演技を通した人柄が伝わってくるもので、逝去の報を

受けて各映画人がコメントされた「高倉健さんの演技は高倉健さん

そのもの」という人物像を物語っていると思います。



21世紀になって、色々とデジタル化による合理か進み、いわゆる

世知辛い世の中になってしまった現代の日本にあって、それでも

なお、人間的な情緒を色濃く残し、かつ素直に実直に真面目に

表現する努力を、個人の生き方としても貫かれたところに、日本と

日本人全体の喪失感が広がっていると感じられます。



2年前に、6年ぶり主演作として「あなたへ」が公開されたとき、

これから再び健さんの主演作が何本か観られることを楽しみに

していただけに、次回作の準備中に体調不良を訴えられたという

断末魔のような悲しみと寂しさが、茫然自失のように漂います。



「あなたへ」が遺作になったこと、またこのように雲隠れされて

しまうことが高倉健らしさかもしれないとも、訃報から1日を経て

考えるようになりました。





あなたへ



衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。



合掌



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by mack-inomata | 2014-11-19 17:18 | 映画(CINEMA)

蜩の記

蜩の記
葉室麟氏の時代小説を映画化した作品で、久しぶりに時代劇を

劇場で観ました。





蜩の記



私は、映画を映画として観ていますので、原作がある作品でも

鑑賞にあたって原作をあたって読むということをしていません。



本作品は、ベースの小説があるとのことですが、文章の味わい

よりもむしろ映像の味わいの方が大きなボリュームとなっている

のではないかと思料します。その点で大成功した素晴らしい作品

ではないでしょうか。



内容は、いわゆる武士道的な生き方のストーリーであり、伝統的

な倫理観を持つ日本人にとっては鑑のような主人公の美しい生き

方に、共感したり感動したりすることだろうと思いますし、私も

深く感じ入るものがありました。



一方、伝統的な価値観から脱して2014年の現代社会の中での

位置づけというものも問うているように感じる作品でもあります。



というのは、完全デジタル撮影となった現代の映画作りのなかに

あって、あまりに人物に寄った映像は置かれた環境のなかで生き

るという日本人の生き方からは若干逸脱したものに映りましたし、

なにより映像の美しさをスポイルしてしまっている残念なところ

が見受けられます。



また、自分本位ではない他者による社会的責務を背負い込んで、

命をもって責任を果たす、または果たさせることを強いる社会が、

本作のなかでも美談となっている点は、現代日本がなお引きずり

続ける社会の負の側面であることをきちんと認識し、必ず断絶し

なければいけません。



そういう、確かに自覚のある過去へのノスタルジーと、いま現在

から未来に向かって感じる不安との間に置かれていることこそが、

生きるということの現実であって、それを深い感動のうえに認識

することに、本作を観て良かったと評する一番の理由でしょう。



映画に映画以上のことを求めるのは愚ですが、感動して影響を

受けるような作品だからこそ、また映画でもあります。



教えられたことに感謝しつつ、続編としてもう一段上の作品を

希望したいです。その可能性が本作にはまだ残されています。



感謝!



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by mack-inomata | 2014-11-07 08:23 | 映画(CINEMA)

LUCY

リュック・ベッソン監督の最新作。

人類の脳が10%しか使われていない、という話は有名ですが、
では、もしも脳が100%へ覚醒したらどうなるのか?という
想像をしたことがありますよね?その話です。

映画のフォーマットとしては、典型的なステレオタイプの脚本
ですので、特別奇をてらったところはなく、普通に見られる作品
ですが、監督の映画製作の手法がいつもの通りですので、そちら
の面からも予定調和の物語といっていいでしょう。

ポイントは、要するにリュック・ベッソン監督が好みか、そうで
ないかの1点に集約されると思います。あ、もちろん映画です
から、主役のスカーレット・ヨハンソンが好きかどうかもあり
ますね(笑)

さて、その監督についてですが、私個人としては世間の評価とは
一線を画しておりまして、「よく分からない監督」という評価を
しております。

よく分からないというのは、例えば映画の方向性として、芸術的
な映像を撮るとか、奇想天外な映像を撮るとか、お笑いのような
コメディ色強い面白い映像を撮るとか、極限を試すようなヴァイ
オレンスな映像を撮るとか、同じくホラーを撮るとかといった
特徴あるいはジャンルといってもいいかもしれません。あるいは、
これらのどこにも属さない唯我独尊なポジションも当然有り得る
ことです。

しかしながら、私の見てきた作品の限りでは、どこかで観たこと
のあるカットを、適当ではなく無理やり繋げて、そのあいだの
脚本は飛び、ストーリーは薄くなっても主観的な物語を進めて
2時間が経過するという風に捉えておりまして、映像にはもち
ろん、テーマにもキャスティングにも脚本にも演出にも秀でた
ところは見られない監督だと思われるのです。

もちろん、おそらくは私が知らない気づいていない要素で素晴
らしいからこそ、世界的な名声を得ているのだろうと思います
が、私はこの監督の作品を観て、良いとも悪いとも感じません。
だから、よく分からないのです。

とはいえ、やはり良い点を見つけ出して解釈したいと思います
ので、一生懸命それを見つけるとすれば、では2時間のあいだ
退屈だったか?といえば、決して退屈はしませんでした。

5つ星評価なら3つ、3つ星評価なら2つというところだと
思います。

感謝!
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by mack-inomata | 2014-11-06 09:02 | 映画(CINEMA)

東川篤哉氏の推理小説が原作で、テレビドラマと劇場版映画が製作

されたのだそうです。私は、テレビ放映された劇場版を観ました。





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映画という言葉は日本語では映画ですが、英語ではcinemaとmovie

とが使われています。フランス語ではcinemaだけです。



たとえ話として、ファッションという言葉は、英語ではfashionで

すが、フランス語ではmodeといいます。しかしながら、この両者の

意味は同じではありません。なぜなら、英語のfashionは日本語に

訳すと「流行」という意味だからです。フランス語のmodeを同じ

ように日本語に訳すと「装い」という意味になります。



先の映画も同じようなことが起こっています。すなわち、英語で

いうmovieとフランス語でいうcinemaとは、同じ意味なのか?と。



すっかりグローバル化した経済の下では、良い作品の意味はかなり

重複しているところが見受けられますが、それでもハリウッド

擁するアメリカ西海岸と、パリを有するカンヌでの評価は同一で

はありません。その誤差の話です。



映画における動画の映像を表現として捉えたとき、その内容如何に

よっては、芸術と呼ばれます。とくにCGが登場して以降、人間が

脳でイメージできるものならば何でも映像化することができる

ようになりましたから、可能性は無限に広がっているといっても

いいでしょう。



他方、映画は商業作品でもありますので、その映像を制作するため

には投資が必要で、劇場で公開して興行収入を得ることによって

投資を回収するビジネスの側面もあります。多くの映画ランキング

はこの側面が強いといえるでしょう。



では、映画の制作サイドの人々が新作を作ろうとするとき、人々を

楽しませて投資を回収しようと考えれば、スクリーンに一番大きく

一番長い時間映し出される主役には、その時点で市場の人気のある

俳優をキャスティングすることが手っ取り早い手段となります。



本作の主演は、今をときめく嵐の櫻井翔さんと人気女優の北川景子

さんです。これなら、櫻井翔のファンと北川景子のファンが観客と

して取り込めるという計算が、ビジネスの側面として映画製作の計

画に盛り込まれているのは容易に想像がつきます。といいますか、

テレビドラマの劇場版ならば前提ですらあります。



ということならば、脚本や演出もある程度すでに決まったフレーム

ワークのようなものがああり、新しいストーリーと劇場版らしいハ

レの舞台が揃えば、半自動的に作品は出来上がります。



私がテレビ放映された劇場版を観た感想というのは、要するにこう

いうものでした。



この作品を元に、映画はcinemaかmovieかという議論をすることは

愚論だろうと思います。



同じような観点で映画作品を観るのであれば、女子ーズの方に軍

配を上げます。



感謝!



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by mack-inomata | 2014-11-05 08:38 | 映画(CINEMA)